2009年02月09日

少年野球と多読

この土日、息子の野球チームが試合デビューしました。2年生5名、1年生11名で、そのうちまともにキャッチボールができるこどもは4人。「ははははは、こんなんで試合なんて、ご冗談を。」という親の声はあっさり無視され、試合が組まれました。

「いやいや、でも相手だって、まだうちと同じでキャッチボールもできないような子たちでしょ?」という淡い期待も裏切られ、相手は3年生主体のチームばかり。すでに1年以上試合をこなしているチームでした。

試合前の首脳陣の予想スコアは、0−28で負けというもの。しかし、監督さんはじめ少年野球経験者は、「いいの、いいの。1試合やればものすごーく変わるから見ててよ。」と言っている。はぁ、でも親としてはこどもの無残な姿を見るのはねぇ。

さて、本人たちをよそに親だけが胸騒ぎする中、土曜の第一試合。いきなり初回の攻撃であれよあれよと3点も得点して、親たちは「これはひょっとして!」と笑顔。しかし、その裏の守備ではフォアボール、盗塁、盗塁、ワイルドピッチ、エラー、フォアボール、とあれよあれよで7点とられ、3アウトを待たず攻守交代。(ちびっ子野球は1イニングに7点とったらチェンジなのです。)こんな感じでした。こどもも大人も呆然。2番手ピッチャーとして登板した我が息子は5連続押し出しでマウンド上に立ちつくして爪をかんでる...「やっぱりまだ試合なんてはやいんだよ。」親はみんなこう思った。しかし、監督も代表も、「上出来だね。思ったよりもいいよ、このチームは。」と満面の笑み。なんじゃらほい?

で、日曜日の第二試合開始直後、監督と代表の笑みの意味がわかった。昨日1試合やっただけで、今日はこどもたちが立派に野球をしているではないか!スコア的には、完全な負けなんだけど、こどもが動く動く。三振とっても振り逃げでセーフになったりして、どんどん点はとられるけど、でも「三振」は三振だ。(うちのピッチャーは二人とも「1イニング6三振」というプロ野球でも見られない大記録を樹立した!)キャッチャーのちびっ子も何回も振り逃げされてその度にベンチの大人から、「タッチしろ!」だの「ファースト投げろ!」と言われ、最初はうろたえてわけわからずサードに投げたりしてたが、そのうちにちゃんと振り逃げアウトもするようになる。内野ゴロもアウトになる。昨日は「1イニング7点で攻守交代」だったが、今日はすべての回でしっかり3アウトチェンジ。うーむ、なんだこれは、1日ですごい成長だ。この試合の後に練習もしたのだが、この練習でまたしても成長が見られた。今までバッターボックスにたってもどこ見ているかわからないようなこどもが、バッティングピッチャーの私の目をギロっと見ているではないか!今までは打撃練習のときに、最初はちょっと速めの打てないボールを投げて、それから打ちやすいボールを投げて打たせてたのだが、今日はその速い「見せ球」をみんながみんなスパーンとミートする!

試合で完全に心に火がついた!

親たちはみんな「こどもってすごいねー。」と感心。監督さんは「だから言ったでしょ?実は、試合やる前からできてたんだよ、これくらいは。」と笑顔。

興奮で長々とイントロを書いてしまったが、本題はここから。

野球のルールは非常に複雑だ。野球に興味がない英語の先生に説明しても絶対理解してもらえないだろう。たとえば振り逃げ。Wikipediaでも見てください。ルールが書いてあるから。

しかし、このルール読んでも、絶対にあなたは振り逃げを理解できないし、実際の試合で自分が打者になっても守備になっても、対応することはできない。

こどもならなおさら。「こういうときには振り逃げになるから、こうしなさいねー。」とは言うけど、それですぐにできるわきゃない。

そんなことしなくても、試合をやって、振り逃げされて、「おい!タッチしろ!あー、走ったぞ、ファースト投げろ!速く速く!ちがーう!そっちじゃないよ!」と周りから叫ばれ、あたふたしているうちに、ちゃーんとわかっていくのだ。

タッチアップだって、フォースアウトだって、ちゃんとしたルールを「言葉」で説明できなくても、どんどん「ゲーム」してるうちにできるのだ。

これって、外国語教育と同じじゃねーか。

主語とは?動詞とは?文型とは?品詞とは?こんなことをいくら説明しても考えてもだめ。とにかく「やる」。試合をする。要するに「使う」ってことじゃないでしょうかね。

そーいえば、英語の少年野球本をねーさんに2冊ほど借りて読んでるんだけど、日本のものとは違うな−。To be good at baseball, just play, play and play!とか、こんなノリなんですよね。

ちなみに、我が息子に、「おまえ連続押し出ししたときどう思った?」と聞いたら、「あの審判さぁ、ストライクなのに全部ボールって言うからむかついたんだよ。」と答えました。立派に育ったのぉ。
posted by Sen~or Tadoku at 13:28| Comment(0) | 多読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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